2017年05月16日03:19
八王子イツミヤ 夏の・肌着・靴下・下着の選び方のコツ (冷房から体を守る)
夏の肌着の選び方。
目的によって使い分ける必要があります。
一枚で全てを解決できるような肌着は今のところ存在しません。
つまり「汗を取って」「すぐに乾いて」「肌当たりも優しくて」「冷房避けになって」「着ている方が涼しい」なんて肌着は存在しません。
上記の悩みを、一つ一つを解決する肌着ならあります。
それぞれの肌着の「それぞれの特性」
綿100%の良い点→肌当たりが優しい。油分が少なくなっている高齢者や、肌が弱い人には最適。熱の篭りにくい糸なので涼しい。
綿100%の糸を硬く強く撚って、さらに表面の微細な綿の毛羽をガスバーナーで焼くと(一瞬、火で炙る)綿糸の表面がツルツルになります。
すると手触りは「ポリエステル」のようなサラリ感になります。汗も吸収しすぎないので、肌離れの良い爽やかな着心地になります。
綿100%肌着の弱点→ひとたび水分を含むと乾きが遅い。汗ベタが起きやすい。
ポリエステル肌着の良い点→いわゆる「エアリズム」(ユニクロ)や「クールマジック」(グンゼ)は綿の肌着の2倍の速さで吸い込んだ汗を乾かしてしまいます。ですから冷房の効いた部屋に入って三十分もしないうちに肌着が乾いてしまうなんてこともあります。汗ベタの不快感が少ないのがポリエステル肌着の良い所。
ポリエステル肌着の弱点→糸が硬い。肌の弱い人には痒みを感じたりするくらいに相性が悪い。熱が篭りやすい。
私は夏にはこの「綿100%の強撚糸・ガス焼き加工」が最高にお勧めです。
ポリエステルの肌着のように熱がこもりにくいので肌ストレスがありません。
ポリエステル肌着も多少の汗なら良いのですが、大量に汗をかくと綿100%の肌着と同様にベタッとして中々水分は蒸発しません。
結局「暑~い夏の日」は「代えの肌着を持ち歩き必要に応じて交換する」のが良いのです。夏肌着はコンパクトに丸められますからバックに忍ばせておいて汗を大量にかいたら取り替えるのがベストです。
すぐにお家に帰れるのなら汗びっしょりのままでもかまいませんが、「汗で濡れたまま冷房の効いたレストランで2時間食事した」なんていうと体は大きなダメージを受けます。自律神経は乱れ、血流は滞り、体調不良や夏バテの原因になります。